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自然災害に負けない社会を

革新的な技術のシーズとニーズをマッチさせ,よりよい社会の実現を目指します。

電気評論がめざすもの

資源に恵まれないわが国は、高度な知恵によって,特に持続的な科学技術革新によって、厳しい国際競争に立ち向かわなければなりません。現代科学技術の重要なコアの一つは言うまでもなく電気・電子・情報通信関係の技術であり、人類とグローバル社会の未来を支える重要な鍵を握っています。(株)電気評論社は長年に亘って月刊誌「電気評論」を刊行し、これら分野の基本的な情報をタイミングよく発信することに努めて参りました。そのことにいささかの自負と誇りを抱いております。

 ところで,小誌の企画・編集・刊行には学会誌、商業誌のいずれとも異なる多くの特長を有しております。たとえば,企画・編集の基本方針は電力関係分野の学識経験者,電力会社ならびに各種メーカの幹部からなる企画委員会および編集委員会で決定されます。さらに委員会で設定される特集テーマは基盤的・伝統的な電力技術に加えて、再生可能エネルギー、材料、環境、安全、情報通信,バイオからエネルギー政策・経済を含む総合的なシステム分野まで幅広く取上げています。また,両委員会を通じて広く読者などからの意見・要望を反映しています。

 読者としては、主に電力会社、各種電機メーカにて中心的存在の技術者や研究開発担当者を想定していますが、記事の内容は一定の学術的水準を保ちながら,専門分野以外の読者にも分かりやすく親しみやすいものとなるように心がけているなど,将来を担うべき若手技術者や学生諸君にも興味を持たれるよう配慮しています。このように目標を高く掲げておりますが,未だ十全に達成されていない面につきましては,関係者、読者諸賢のご叱正、ご協力を賜りながら、さらに内容の充実した「電気評論」の刊行を目指して参りますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。(社長 仁田 旦三[東京大学名誉教授])

電気評論の歴史

大正2年故青柳博士の提唱により,京都大学電気工学教室において創刊されてより,電気技術の研究発表,国内外の技術の動向の紹介などにより,揺籃期から成長期にあったわが国電気業界に,電灯・電力・通信・鉄道など,あらゆる面で多大の貢献をしてまいりました。終戦後は一時の混乱期を経て,産業の発展,国民文化の向上とともに,わが国の電気技術は長足の進歩をとげ,一方官民両者の研究機関も整備され,電気技術雑誌もあまた出版されるようになりました。かかる情勢の変化に対してつねに指導的役割を演じてきた「電気評論」は,その編集方針を改め,ここ数年間は新技術(電子計算機,オートメーション,プラズマなど)の紹介につとめてまいりました。しかし何分にも教室の片手間の仕事であり,かつ経済的基礎がきわめて不安定であったため,十分な活動もできず今日に至りました。

そこで「電気評論」の今後を如何にすべきか,その対策について関係者相寄り協議を続けた結果,新たに「株式会社電気評論社」を設立して,京都大学はもちろん全国の大学,電力関係各社ならびに電機メーカーのご後援を得て,全国誌としての「電気評論」を引き続き刊行することに方針を決定しました。従来形式のものとしては,第51巻第5号をもって一応終刊としその後は昭和42年8月に設立された株式会社電気評論社が発刊を引き継ぎ,以来,全国の電力会社,電力関連企業,大学,電機メーカなどの支援を頂いて,全国誌としての電気総合雑誌「電気評論」を発行しています。(写真は,当時の電気工学教室の様子をよく残していると言われる京都大学旧土木工学教室:大正6年築)

会社概要

会社名 株式会社 電気評論社(英語表記 DENKI-HYORON Corporation)
設立 昭和42年8月10日
事業内容 出版・印刷など
住所 〒606-8305 京都市左京区吉田河原町14番地 京都技術科学センタービル
電話番号 075-761-0530
メールアドレス info@ehyo.co.jp